志望動機の考え方と、言ってはいけない志望動機

 

多くの場合面接で聞かれる「志望動機」。

面接を通過するうえで非常に重要ですし、大切だとはわかりつつ、その会社でないといけない理由ってなかなか考えつかないですよね。

ここではそんな「志望動機」の考え方とその伝え方をお伝えいたします!

志望動機がなぜ重要なのか

前提としてなぜ志望動機が重要なのかをお伝えいたします。

 

志望動機は自社である理由、他社ではいけない理由を確かめ中長期的に就業してもらえるか(社風・ビジョンとのマッチ、本気度の確認)、活躍してくれるか」を確認されている思って問題ないかと思います。

採用する側からすると、コストと時間をかけて採用活動をしています。

ですので採用してからの定着や中長期的な就業・活躍を考えるため、志望動機を聞くことでそれを確認しています。

 

なぜ他社ではなく自社なのか、自社でなければいけない理由は、とりあえず応募しただけではないのか、様々な観点で見られていますが、長期的に就業且つ活躍してくれるだろうか?ということを知りたいために聞いています。

 

志望動機で伝えるべき内容

それでは、志望動機では何をアピールすればよいでしょうか?

絶対的な答えはありませんが大きく2つあります。

 

①転職理由が叶うということ

転職理由との一貫性、という考え方から、志望動機は「転職理由が叶う」ことが前提となります。

転職理由のが後ろ向きな言い方になってしまっては、この「転職理由が叶う」ということを伝えにくくなってしまうので、転職理由の考え方もとても重要です。

 

②ビジョンや企業理念への共感

こちらが「その企業ならでは」の志望動機になります。

①の「転職理由が叶う」ことは応募しているどの企業でも叶うはずなので、ここの伝え方が一番重要になります。

 

→別記事で詳細解説いたします。

 

伝え方の流れ

ポイントは2つです。

①結論から伝える

これは志望動機に限らずですが、伝える時は「結論」から。

「御社を志望する理由は2点あります。1点目は〇〇、2点目は〇〇と言う理由です。1点目を具体的に説明しますと~・・・」のような要領です。

どうしても面接だと伝えたいことがたくさんになり、話が長くなってしまいがちです。

一方的に話が長くなると面接官はだんだんと聞くのがしんどくなってきます。

ですので「結論」から話すことで、「今から何について話します」というクッションを敷いてあげた上で話し、聴いていただくための土壌を作るイメージです。

 

②会話を意識する

また、演説やプレゼンテーションのように一方的にペラペラ話すというよりも、会話を意識してお伝えいただく方が良いと思います。

面接官が「なぜ?」や「それはどうしてですか?」など相槌を入れるような会話を心がけることで、面接官は興味を持ちながら話すことになります。

すると①話したことが頭に残りやすい②一方的に聞かされた感がない③会話の方向を間違えない(面接官が質問で修正してくれる)ので非常に良い印象を与えることができます。

 

使わない方が良い志望動機

志望動機は基本的にその会社のことに紐づけて伝えることはおわかりだと思うのですが、志望動機にとして話してはいけない内容が2点あります。

 

①福利厚生や条件など

福利厚生や条件面などを志望動機として前面に押し出すことは良くないだろうと感じられるかと思います。

これは自社に興味があるのではなく、単に条件をよくしたいのだと感じられてしまうので、印象は最悪です。

(恋愛に例えると、身長・顔・年収・学歴などの身を気にしていると思われるようなもの・・・)

絶対に避けましょう。

 

②プロダクトやサービス

使ってしまいがちなのがその会社のサービスやプロダクトを志望動機に使うパターンです。

志望理由を聞かれた際にはサービスやプロダクトを理由にするのはできれば避けた方が良いです。

 

サービスやプロダクトを志望動機にした場合、競合ではいけない理由が話せないですし、仮に競合がいない場合でも別の企業でそのサービスが始まったり、より良いサービスを提供する会社が出てくるかもしれません。

もちろん技術的な面や法律面で参入障壁がある場合もあるかとは思います)

 

そうなると、差別化に使っているつもりが差別化に繋がりませんし、仮にそのサービスやプロダクトを提供している事業がなくなってしまったとしたら辞めるの?みたいな解釈に繋がりかねません。

サービスやプロダクトが特徴的で参入障壁も高い場合には使っても良い場合もあると思いますが、できる限り使わない方が無難だと考えてください。

 

最後に

なかなか考えるのが難しい志望動機ですが、まずは共通して言ってはいけない内容をしっかりと抑え、そのうえで何を伝えるのかを考えていきましょう。